2月14日の関東甲信地方の天気予報は、すこぶる良いようだ。時期的な事も考えながら、山梨百名山のリストを見いていたら勝沼から登る「棚横手山」を見つけた。 この山なら手軽に登れそうなので、棚横手山に関する情報を探す。富士山もそれなりに見えるようだし、真冬の歩行距離も適当な長さだ。 14日6時ごろ家を出発し相模湖ICから中央道に入り、久しぶりの笹子トンネルを抜けて勝沼ICで下りる。勝沼ICから「フルーツライン」を走り、勝沼ぶどう郷駅の東側から大滝不動尊に向かう。 細い農道を進むと鹿除けゲートがある。登山道に良くある小さなゲートを大きくした物で通過した後、キチンとゲートを閉めて先に進む。 ゲートの先の道路はアイスバーン状態で、更に落石が放置状態のところをゆっくり上がっていった。 大滝不動尊の前の空地に車を駐め、8:25頃仁王門をくぐる。仁王門から急階段を上ると立派な大滝不動尊本堂、社務所があります。その横を先に進むと滝が全面結氷している前を通過して登山道に入る。氷瀑の写真は一応撮ったが、まだ陽がささないので下山後に再度撮ろうと思った。 大滝不動から少し歩くと林道の分岐に出る。ここは、富士見台方面に向かい、間もなく「棚横手山→」の指標に従い林道を右に進む。 9:18頃、尾根道に出る。左に進み林道を横断する。さほどキツくもない尾根道を時々、ふり返り富士山の状態を見ながら進む。 9:54頃、棚横手山山頂に到着。山頂からは富士山方面が良く見えた。棚横手山山頂には、別名の「大富士見台」の標識もある。 次の宮宕山の登山道は、今までと比べれば山道らしくなってきた。10:23ごろ、宮宕山山頂に到着したが展望は全くありません。ま、期待もしていなかったので軽い足慣らしと思い直ぐに下山を開始する。 下山をしている途中、棚横手山と宮宕山の中間のピークで、一番綺麗な富士山を見ることが出来ました。棚横手山でUターンしないで少し足を伸ばした方が良いですよ。 再度、棚横手山山頂を踏んだ。山頂からの写真は先ほど沢山撮ったので山頂の周囲を眺めていたら、案内板に山火事の事が書いてあり、平成になってから4回も大きな山火事が起きているそうだ。山火事の消火が大変なので、焼失面積も半端じゃない。毎年のようにアメリカ西海岸沿いの山火事を耳にするが、ここも平成9年の山火事では370ヘクタールも消失したそうだ。山頂にはまだ立木が焼き焦げた樹木が残っている。 くれぐれもハイカーの煙草の投げ捨てなど、火元にになる様なことを絶対にしてはいけないと思った。 棚横手山を下ると、林道の手前のピークで勝沼から甲府盆地が綺麗に見渡せる所があった。南アルプスも良く見える。南アルプスは馴染みが無いので山名は分からないが、甲斐駒ヶ岳らしき山は判別できた。 数回のアップダウンを繰り返した後、11:52ごろ甲州高尾山山頂に到着。標高が1106mと下がったので富士山は、頭しか見えない。 お昼の時間なので、ここで昼食にする。風も弱く、陽だまりの中でゆっくり食事が出来た。 12:40ごろ山頂を後に、帰路につく。尾根道途中から別れ、林道に出る。林道を少し進むと、大滝不動からの分岐に出る。 この分岐から展望台にちょっと寄ってみたが、名前のわりに展望は殆どありませんでした。樹木が低い時は、展望が得られたのだろうが今は無理ですね。 予想どおり大滝不動尊の「髪洗滝」の氷瀑に陽が当たり綺麗に見えていた。写真に納めた後、凍った階段を手すりに頼りながらゆっくり下り車に戻る。 帰りの林道は、上がってきた時よりも遙かに怖っかった。アイスバーンの林道はブレーキを掛けると簡単に滑り、細い林道から落ちそうになる。 4輪駆動とスタッドレスタイヤでも下りは辛い。超スローでやっと下山をした。 アイスバーンの林道を登る事は出来ても、下るのは怖いし危険。冬期の運転に自信が無ければ平地に駐めて登る事をお勧めします。 棚横手山だったら、勝沼ぶどう郷駅の東側にある無料駐車場が良いと思います。 |