4月20日の新聞に、富士吉田市の「新倉山浅間公園」の写真が載っていた。その写真は富士山をバックに五重の塔(忠霊塔)と桜がおさまっていて、日本を代表するものが凝縮されている写真だった。 記事の内容は、この写真と場所は日本人よりも外国人の方に認知されている、との事。確かに初めて見たので妻に新聞を見せると、さっきテレビで放映していたそうだ。 19日に近くの九鬼山に行って桜の状態も分かっていたので、23日(日)の天気も良さそうなので妻を連れて行くことにした。 むろん忠霊塔だけでは勿体ないので、三ツ峠山へ向かう途中の「霜山」まで登り、花を探すことにします。 22日の19時ごろ、家を出発し雨が降る中、道志村を通って河口湖の道の駅「かつやま」で車中泊をする。 23日、5時ごろ起きると思ったより天気が回復せずかなり曇っている。 6:00ごろ軽い朝食を済ませ、新倉山浅間公園の駐車場に向かった。ところがビックリ、早朝にも関わらず車が一杯で狭い駐車場には入れず、係の人の誘導で近くの中学校の校庭に駐めされシャトルバスに乗るように言われた。 空は所々に雲の切れ間が見られるが午前中に晴れるかどうかだ。 本当は早朝に富士山を見るのがベストなのだが、これでは見に来た甲斐がないので先に霜山に行き下山時に忠霊塔に寄ることにした。 妻は一緒に登れないので、雲の切れ具合を見てシャトルバスに乗るように言って駐車場で別れ、6:50ごろ霜山に向かう。 登山口は鳥居をくぐり、コンクリートブロックの簡易階段を登って行きます。神社境内を通過すると薄い踏み跡が頼りになる。 すぐ、舗装林道に出る。地図上では林道を直進すれば良いのだが、真っ直ぐの登山道は登れそうもないので、登れそうな場所を探して取り付く。 ここからは踏み跡が殆ど無いので、緩い尾根沿い通りに黙々と進む。 第2の舗装林道に出るば、河口湖-天上山-霜山-三ツ峠山を結ぶ登山道なので間違うことはない。 林道からの登山道は殆ど平坦に近い登山道ですぐ霜山に到着。ただ、霜山と気にしていないと通り過ぎてしまうような山頂で、登山道の横にちょっと標識があるだけの山だ。そこから20m位進んだところに分岐があり「新倉山→」とある。ここは展望があるので、富士吉田市街が良く見える。富士山は、まだ雲に覆われているが、かなり切れ間が多くなってきたので下山時には期待できるかもしれない。 ここから妻に電話をすると、ちょうどシャトルバスを待っているらしい。 霜山までは、花らしいものを見つけられずに登ってきたが、花が多く咲く三ツ峠山の麓と期待していたのに残念だった。 分岐から少し滑りやすい登山道になり、ロープの世話になりながら下る。 9:29ごろ、御殿に到着。御殿には多くの人がおり、富士山の雲が切れるのを待っているようだ。この山頂に珍しい花が咲いていた。先ほどの尾根と違い花も多くなった。 新倉山を過ぎ、944ピークではかなり富士山が見えてきた。ちょうどタイミングが合ってきたようだ。 10:33ごろ浅間公園に到着。偶然、電話も掛けなくても妻を見つけた。やっと400段の階段を上ってきたそうだ。 それにしても、もの凄い人の数だ。忠霊塔を見渡せる展望台は人の塊になっているし、少しずつでも動く気配もない。 でも、これが見たくて来たのだからと強引に一人、展望台に向かう。何処からか「今年の正月なんて人っ子一人居なかったのに・・・」と、ぼやきの声が聞こえてきた。どうも、この混雑ぶりに桜祭り主催者の方も驚いているようだ。流石、テレビの放映効果は凄いと再認識した。 展望台から景色を見たら左から右の方に移動するようと、言っているが殆ど動かない、いや動けない。カメラを人の頭越しに向けて撮るのが背一杯で、綺麗に撮れているのか分からない。カタツムリ位の遅さで少しずつ動きやっと展望台の右端に到着。 すさまじい混雑から解放されて、妻の所に向かう。 あの曇り空から良く、これまで晴れてくれたかと有りがたかった。やはり富士山が見えるのと、見えないのでは全然違ってしまう。写真の写り具合もまずまずでしょうと、慰霊塔を後にして階段を下る。 シャトルバスの乗り場には多くの人が並んでいたので、一人歩いて中学校まで戻ることにした。平地だからすぐ、校庭の車に戻れた。程なく妻も戻ってきた。 12時前に校庭を後にして帰宅の途につく。 |