5時のアラームが鳴り、道の駅「みのぶ富士川観光センター」で目が覚める。外を見ると天気予報と違い曇っているではないか。 ま、今日は景色を求めてきたのでは無く、カイコバイモと言う花を見つけるのが目的で来たのだ。 朝食を済ませたりしている内に、少し雲が薄くなってきた。4月中旬だというのに暑くなるらしいので丁度良いかもしれない。 その後、身延山の麓にある久遠寺に車を進める。身延の町中に入り、最初に目に入った無料駐車場にしようかと思ったが、予定の甘露門下の駐車場に向かった。 十分な空きがあったのでここに車を駐め、身支度をして7:13ごろ出発する。境内の地図を見てこなかったので、とにかく真ん中にある長い階段を上り、本堂の前に出る事にし、階段を上り本堂の前に出た。 そこからの道順が良くわからなくて、境内の右端に行ってみたりウロウロして、やっとロープウェー駅の方に進めば良い事が分かり、その後の登山口(表参道口)を見つけた。境内を30分位ウロウロしてしまった。結局、甘露門をくぐれば、境内に出られる事が分かったのは、その後だった。 さて、表参道は大光坊までは舗装路になっていて、登山道とは言わない道だ。登山口から50分くらいの所にある「大光坊」には、まだ桜も咲いているし、しだれ桜、ほうき桃、源平桃、ミツバツツジなど沢山の花が満開である。沢山の花を見て満腹になった所で、先に進む。 暫くは、綺麗に整えられた参道と森林の中を進むので花らしきものも無く、終盤を迎えたミツマタが咲いているくらいだ。 法明坊を過ぎると、参道脇に立っている、尺表も40を過ぎた。 チラッと霞んだ富士山が見えたころは、もうすぐ山頂だった。建物らしきものが見えた時の尺表は49丁だった。 この上に、南側展望台があり、霞んでいるが富士山と富士川、富士川周辺の町中が見えた。 この先、奥の院に進み左手に回ると、北側展望台だ。 10:28ごろ展望台の山頂標識の前に立った。こちら側の方が雲が少なく、南アルプスが良く見える。八ヶ岳や金峰山は春霞のせいか、識別できる程度に見えた。 鳳凰三山、北岳・間ノ岳・農鳥岳、荒川三山が良く見え、近くは富士見山と櫛形山、隣の七面山が見えた。 あまり、登って来る人も少ないのか、静かな展望台で昼食にする。昼食と言っても、おにぎり2個にゆで卵1個の粗末なもの、あっという間に昼食終わり。 さて、肝心のカイコバイモを探さなくてはと、山頂のヤブの中を見て歩いたが、見つからない。ネットの情報でも2株見つけたとあるくらいだし、見つけた場所は書いていない。やはり正確な場所が分からないと、見つけられないなと諦めて、下山する事にした。 こちらの裏参道も、舗装路にはなっていなくても良く整備された広い道路だ。暫く下っていた時、乗用車2台と2トントラックが連なって登ってきた。山頂まで、車が通れる山である。荒れた林道では、乗用車は走れないので、よく手入れがされている道だ。 こちらの参道は良く陽が当たるので、小さな花が咲いている。 モモイロキランソウを初めて見つけた。本日の目的、カイコバイモの代わりとなる収穫である。 かなり高度を下げて、松樹庵を過ぎた所に、天空の寺「ビューポイント」の標識があり、前をよく見ると、身延山「久遠寺」全体が見渡せた。勿論、本堂に五重塔もクッキリと見えるし、寺町も良く見えた。あと、あそこまで歩けば到着である。 常唱殿の前に着くと、鹿除けの扉があり「どなたでも自由に通り下さい」とあったので、何時ものように通過後、レバーを掛け本堂の前を通らして貰った。 ここを通過すると、後は車道になった。 町の中に戻ってきてからGPSを頼りに、駐車場に向かいましたが、ずっと下りだけだったのが、最後に駐車場に戻る女坂が登りになるので、これがキツかった。 冬場は、こんなに長距離歩いていなかったので、クタクタへろへろで女坂を休みながら駐車場に、14:03ごろ帰着しました。 |