北岳 (きただけ) ホームへ |
||
のろのろハイク(北岳 編) 登山日 2010年10月11日 北岳標高 3193m 歩行距離 13.6Km 累積標高差 2032m 登山口 山梨県南アルプス市 駐車場 広河原はマイカー規制のため 芦安駐車場からバスやタクシーに 乗換る |
||
広河原の車ゲート(北沢峠に至る) | 野呂川に架かる吊り橋 | |
大樺沢登山道を行く途中で北岳を見上げる | 二俣分岐 | |
ナナカマドも綺麗に染まってきた | 北岳バットレスに救助ヘリが飛来してきた | |
丸太のハシゴが幾つも続く | 鳳凰三山が見えた(尖っているのがオベリスク) | |
八本歯ノ頭 | 八本歯ノコル | |
上には、またも丸太のハシゴがある | 北岳直下の登山道は、岩だらけで歩きにくい | |
奥に間ノ岳が見え、鞍部に北岳山荘が見える | あと少しで山頂 | |
北岳山頂 | 山頂から、登ってきた大樺沢が見える | |
山頂の朽ちかけた標識と景色 | 雲の合間から仙丈ヶ岳が見え隠れしている | |
北岳山荘 | 北岳山荘からのご来光(富士山も見える) | |
北岳 肩ノ小屋 | 肩ノ小屋を下って、北岳を見上げる | |
紅葉が映える | 白根お池が見えてきた | |
草スベリ越しに北岳を見上げる | 白根御池小屋 |
10月11~12日は日本全国晴天になるそうだ。 そこで、この好天気と仕事の関係をを逃すと、またいつ巡ってくるか分からないので、前々から登ってみたかった日本で2番目の高さを誇り、南アルプスにある「北岳」に登ることに決めました。 北岳の登山口は、山梨県芦安村の広河原にあるのですが、夜叉神峠から先は、マイカー規制となっておりバスで行かなければなりません。それで例によって、10日の夜に出て甲府昭和ICでおり芦安村の芦安バスターミナルの無料駐車場に到着。 11日の5:45発、広河原行きのバスに乗る予定で、タイマーをセットし仮眠をする。 朝、目をさますと到着した時には空いていた駐車場のスペースが全て埋まっていました。朝食を済ませ5:30位、まだ暗い中バス発着所に行き1100円で乗車券を買い、バスに乗る。 約1時間で、広河原登山口に到着。ビジターセンターで身支度を調え、7:00登山口に向かう。 なんと天気の良いこと晴天そのものだ !(^^)! 昔々、独身の時に車で夜叉神トンネルを抜け、この広河原を通り奈良田に抜けていったことがありましたが、もちろんその時は未舗装、トンネルは素堀のままで真っ暗、広河原にたどり着いても、トーテンポールが立っていただけで何一つ無かった所でしたね。 今は、ビジターセンターもあるし広河原山荘もあるし、バスも通っているし時の流れを感じます。 さて、バス停から直ぐ横の野呂川に掛かっている吊り橋を渡ると広河原山荘があり、その横からいよいよ登山道になります。この吊り橋を渡っている時に、北岳が見えてきました。普通、目的の山がスタート地点から見えることは、殆どありません。富士山と同じで、やはり高い山だから見えるのだろうか・・・。 しばらくすると山側の登山道と大樺沢沿いの登山道に別れますが、私は登りに後者の沢沿いの登っていく。 9:00頃。エンジンの音が聞こえてきたら「二俣」という分岐点に到着。エンジンはトイレの浄化槽を動かしているらしい。休憩やら栄養補給など多くの登山者が休んでいる。北岳もかなり近づいてきた。 ここからは、左俣コースを進むが、紅葉もかなり進んでいるが、正直イマイチである。 それと、一度も下ることなく、ひたすら登るのみの辛い登山道だ。 10:00頃、ゼーゼー言いながら登っていると、ヘリコプターが飛んできた。別にヘリコプターが珍しいわけでもないが、荷物を搬送するヘリコプターと違って少し大型だし、北岳の山頂付近でホバリングしている。一度山から離れたが、また戻ってきて北岳バットレスと呼ばれる絶壁のところで再度ホバリングを始めた。 これは、救助のヘリだとピンときたら案の定、ロープと人がヘリから降りてきた。その後収容したのだろう、ロープを巻き上げながら広河原の方に戻っていった。多分ロッククライマーが事故にあったのだろう。 11:50「八本歯のコル」に到着。北岳頂上には1時間以上かかるので、ここで昼食にする。ここから間ノ岳も、今日泊まる北岳山荘も見える。気分的にはこのまま、山小屋に行きたいが、明日の天気の保証が無いので今日の内に北岳山頂からの景色を拝んでおくべきと、昼食後山頂に向かう。途中、若者2人組の一人が「もうヘロヘロ」だと言いながら登っている人とペースが合い、山頂を目指す。 14:00にやっと山頂に到着。ちょっと時間がかかりすぎたか、雲があちらこちらから湧き始め、富士山を始め近隣の山も見えなくなってきた。山頂でゆっくりして16時前に北岳山荘に着いた。 北岳山荘に到着して宿泊料金を払い寝る場所や諸説明を受け、1リットルの水券を貰う。山頂付近では、水は砂漠の中と同じで貴重なので、各自ペットボトルなどに入れて歯を磨く時には、ペットボトルの水で口を濯ぐように重々に注意を受けた。 とりあえず荷物を、寝床に持っていくと10畳位の部屋に10人が寝るようである。既に高いびきで寝ている人がいる。 夕食は18時なので、ビールでも飲もうと談話室に行くと、談話室には石油ストーブが焚かれていた。私はそれほど寒くはなかったが、ここに長くいる人は、寒いのかもしれない。ちょうど同年代の三人組が缶ビールを飲み始めたところに、同席させて貰った。 三人組は、群馬県から来たそうで、ちょうど私の帰りのルートを登って来たそうだ。群馬の山の話や、山登りを始めたきっかけなど話に花が咲いたけど、缶ビール1本では、あっという間にビールがなくなってしまった。 かといって夕食までそんなに間があるわけでもないので、グッと我慢をして中途退席をさせていただいた。 部屋に戻り布団を敷き、足が痛くならないように足を良く揉みほぐしながら横になる。 間もなく18時少し前になると、夕食の準備が出来たとの放送があったので、食堂に出向くと3~40人位がテーブルに向かっていた。おかずは煮魚と色々な物の取り合わせで、ご飯は食べ放題です。 食事をしていると小屋の主人から今朝ほどの遭難事故の報告と注意があった。バットレスからの帰りに時間がかかりバットレスの下でテントを張って休んでいるところに落石があり、頭を直撃して即死だったそうだ。 従って、バットレスの直下の道には近づかないように、と言われたが私の地図には、そのような道は無い。ロッククライマーでないと分からない道だろう。 夕食を終わると何もやることが無いので、寝床に潜り込んでまた足を揉み込んでいると、たちまち消灯時間の20時になってきた。外のトイレに出ると、もの凄く寒い。 イビキで目が覚めたので、時計を見ると23:30。到着した時にイビキをかいて寝ていた人のイビキが、それはそれは往復イビキでとても、寝られたものでない。他の人も咳払いをしたりしている。イビキが気になると更に寝られなくなった。 ついに耐えられず、空いている部屋に寝袋を持って移動して寝ることにした。 他の人のアラームで5時に目を覚ますが、まだ暗いので暫くそのまま寝袋の中でグズグズしている。5:30になってくると寝てもいられないので、元の部屋に戻り身の回りを片付けていると、雲がかかっているが朝日が昇ってくる。みんな窓から写真を撮っているので、カメラを持ち出し窓を開けると、外でも多くの人がカメラを向けていた。 ちょっと、天気予報と違って雲が多いのが残念だ。昨日のような天気だったら最高なのですが・・・。 6時からの朝食を済ませ、6:30ころに小屋を出発。外に出るととても寒い。再度北岳山頂を目指して歩いて行くが、昨日の山頂を目指した時とは違って足下軽やかに進んだ。 再度、北岳山頂に着いたのは8:00頃でした。昨日と違って、周りの山々は良く見えるが雲のせいで陽が当たらないので、暗い景色になってしまって残念である。 そのまま、山頂を横断して肩の小屋に下る。肩の小屋に着くと、登ってきた単独行の山ガールが早々に朝ご飯を食べさせてと食事を注文していた。この時間に登ってくるって何所から来たのかな? その後、帰りのバスの時間もあるので、努めて早めに下って行った。途中、小休止している人と話をしたら、この方は、67歳で北岳に今回で17回登っているそうだ。こんなに登ったけど昨日ほど良い天気の時は無かったそうです。本当に昨日の天気は、ラッキーだったのですね。 白根御池小屋を過ぎ、途中のベンチで昼食を済ませ広河原に到着したのが12:50頃、バスは15:00なので時間をもてあましてしまうのでビジターセンターの長いすに横になっていると昨日、山頂まで一緒に登った二人組の若者に会う。4時に起きて間ノ岳に行ってきたそうだ。それに相乗りタクシーが13:40に出るので乗っていくそうだ。自分も乗せて貰おうとタクシーに行くと群馬から来ていた三人組が既に乗っていた。バラバラに下ってきたのに奇遇だった。 |
Copyright (C) 2013 亀男 Zama / Kanagawa PageTop |