「体育の日」の10月9日は予想より天気が良くなりそうだ。ただ、自動車を点検に出しているので遠出は出来ない。 そこで軽トラックでも行かれる宮ヶ瀬湖から入り本間橋から早戸大橋経由で蛭ヶ岳へ向かう、マイナールートに挑戦することにした。 マイナールートなので、地図はヤマケイで経験者のデーターをダウンローダしてスマホ地図ロイドに入れて、これを頼りに歩く。 9日の4時に起き、軽い朝食を済ませ宮ヶ瀬湖に向かう。宮ヶ瀬から細い道路を進むが途中の早戸川国際マス釣場までは、綺麗な道が続く。その後も荒れたところも少なく、軽トラックに丁度良い道路を進む。 6:00ごろ魚止橋を通過すると、すぐゲートがあり終点だと分かり、少し戻り2台分の駐車スペースに駐める。 身支度を済ませ、魚止橋を6:16ごろ通過する。暫く林道を歩くと林道の終点、伝道に到着。早戸大滝への案内図があったので、もしもの時と思いカメラに納め、右手の登山道に向かう。 途中には早戸川を高巻くスリリングな丸太橋が幾つかあったが、大きく崩落しているところの丸太橋は怖い。 この怖い橋を渡るとすぐ徒渉地点に出る。最初、持参した厚手ビニール袋で渡ろうとしたら、川の深いところは膝位あり、途中で戻って裸足になって徒渉する。 早戸川は、かなりの水量があり深いところでは、流されるかと思う位なのでストックで踏ん張って渡る。そして、タオルで足を拭き靴を履き、少し進む。こんな事を何回繰り返したろうか?8~9回くらい繰り返してやっと、早戸大滝に近づいた頃には、9:00ごろになっていた。 かなりの時間を費やしたのに少ししか進めないのと、渓谷の薄暗さも加わり気が滅入ってきて、もう帰りたいと思うようになってきた。そんな気分なので少し明るい河原で大休止。 その時、若者1人が沢をジャブジャブと靴のまま渡ってきた。軽く会釈するも、そのままドンドン滝に向かっていった。お~そうだ、こんなに何回も徒渉しなくてはいけない時は、沢用靴だ。 今までの経験では裸足にならなくてはいけない徒渉は、1~2回だったので、いかに早戸大滝までのコースを甘く見ていたかである。 とにかくここで戻るにしても、早戸大滝は見て帰ろうと思い、また裸足になって沢を横切る。 何とか、早戸大滝の下まに到着。滝は草木に阻まれ全体が良く見えないので、高い所に進むと、「大滝新道」と書かれた白い丸皿が木に吊り下げられてあった。バリエーションルートは間違いないようだ。 日本100選の50mあると言われる滝の全体は、良く見渡せない。それに対岸は急峻でとても、登山ルートがあるように思えない。地図ロイドでGPSマッチングすると目の前にあるようなので、目を凝らして探す。 見つけました、細い長いロープが下りているのを見つけました。これを登れば、あとは沢を渡らないで山に取り付くことが出来ます。 先ほどの落ち込んだ気分は、かなり取れて少しやる気が出てきました。この斜度で、踏ん張る岩や木が少ないのでロープで一生懸命登るが、ロープにコブがないし細い。それも連続3本だ。 やっとロープが終わってもかなりの急登が続くし踏み跡は薄い。時々GPSでルートを確認、補正しながら徐々に高度を稼ぐ。最初に鹿止め柵が出てきた時にはホッとしました。 早戸大滝からのルートには不動ノ峰に向かうルートと丹沢三峰山寄りに向かうコースがあるようだが、このコースだとか分岐とかは判らない。 11:15ごろ、目の前を通過している人を見つけた。やっと尾根道に出ました。 不動ノ嶺山頂を少し過ぎた所の空地で、昼食にする。 今日は18時までに家に戻り、乗用車を受取に行かなくてはいけないので、昼食も早々に済ませ蛭ヶ岳に向かう。 朝の天気は良かったようだが、山頂は雲の中で今年の夏以降、良い景色が拝めてない。 12:50ごろ、蛭ヶ岳山頂に到着。山頂は雲の中なので、何も見えません。少し休んで下山を開始するが、ちょっと方向を違ったようで東方向に少しずつルートに寄せて行く。どうも、蛭ヶ岳山荘の東端を下るみたいだが、しっかりした登山道はありません。僅かな踏み跡とGPSだけが頼りで、頻繁に地図ロイドと合わせて下る。「市原新道」と犬の絵が描かれた白丸皿を見つけた。早戸大滝で見たものと同様で、踏み跡や印が少ない時には本当に安心できる案内だ。 急いだせいか下山中に足が攣るようになったので、小休憩をする。 下山も半分位までは比較的穏やかな下りだったが、七割位下った所から、右手に深い樹林帯を鹿止め柵で区切られている所になると、キツい勾配になった。 14:38ごろ、雷滝の横の登山道取付地点に到着。「雷滝」だけを見るのでザックを置いて、沢沿い岩を左に進み「雷滝」を目の前にする。帰りにダイモンジソウを見つけたが、カメラを持ってこなかったので、撮れませんでした。 帰りも徒渉があるが、面倒なので登山靴のまま沢を渡ってしまいました。そして少しやっかいなルートを進み15:13ごろ、雷平まで戻る。 あとは、来た道を思い出しながら渓谷の高巻きの細い登山道を進み、16:11ごろ伝道に戻りました。ここからは林道です。 帰りの高巻きの登山道では、30m位ある渓谷に落下するかと、往路ではなかった恐怖心におそわれました。峡谷に加え、ゴーゴーと急流の音と暗さが恐怖心になったのでしょう。 無事、家には18時少し前に戻れましたが、今日のバリエーションルートには心身ともに疲れました。 たしか、早戸川取付-雷平間は3回、雷平-大滝間は5回くらい、雷滝-雷平間は2回の徒渉があります。それもこの時期なのに膝までの水嵩があります。 それと、早戸大滝までに心の余裕がなくなり、花も含めた写真は僅かになってしましました。 もう、徒渉する所には行きたくない! |