相変わらずコロナは衰えを見せず、モグラたたきのように彼方や此方で緊急事態宣言が出ている。それに加え今年の梅雨は早くから始まりそうで、ここのところ雨の日が多い。 やっと23日に晴れそうだ。でも、本当は仕事の日なのだが、仕事も少ないし思い切って休んで山に行く事にした。 位牌岳のアシタカツツジや不老山のサンショウバラも満開の時期が来ている事だろう。 色々悩んだが、暫く見ていない檜洞丸のシロヤシオを見てこようと思い準備をする。 ただ、23日は日曜日で、シロヤシオ目当ての登山者が続々と来るだろう。そこへ車で行ったら駐車場に駐められないし、駐める場所を探すだけでも相当の時間を費やしてしまうだろう。普通なら朝から出かけても十分な時間があるけれど、ここは車中泊をして駐車場を確保する事にした。 22日の18時過ぎに家を出て、厚木ICから松田ICまで東名高速を使い、山北町に入る。西丹沢ビジターセンターの前にある駐車場はロープが張られていて駐められないが、何時もの道路脇の空き地は十分に開いていた。 ラジオも良く聞こえない場所なので、少しアルコールを腹に入れ早めに寝た。 4:30ごろ起きたら、なんと隣まで車がビッシリ駐まっていて、車が前を通過していく。まだ少し早いと思い5時に起きる事にして毛布をかぶってもう一寝入り。 5時に起き、朝食を軽く済ませるが、車が前を何台も通過している。この先には、基本的に空き地らしい場所が無いので、戻って道路脇の空き地を探しているのだろう。 身支度を済ませ、5:35ごろ出発する。 ビジターセンターの壁に「西丹沢山開き」の横断幕が架けてある。そうか、今日は山開きの日だったのかと思いつつ、つつじ新道の登山口へ向かって1ヶ月ぶりの登山を開始する。 登山口までの車道から両脇にあるキャンプ場を見ると、沢山のテントが張られていて朝食の準備なのでしょう、煙があちらこちらで上がっている。 菅総理大臣および黒岩神奈川県知事殿、緊急事態宣言発令中の最中にも関わらず、自粛の態度を見せずに、ここにいる人達全員と自分も含め、深く反省しお詫び申し上げます。 つつじ新道も最初だけ息が上がるが、後は勾配は緩いので楽だ。途中に荷役用のモノレールの線路が新しく出来ていた位で、変わらない登山道だ。 出発して約1時間でゴーラ沢出合に出た。水流は少なく、靴も濡れないで渡れた。いよいよ、ここからが急登になってくる。 黙々と歩いていると、7:30ごろ展望台の標識が出た。あれ、暫くぶりのつつじ新道だが、以前は展望台は登山道から数歩ほど横に入って富士山を拝んだのに、今は登山道の中に入ってしまっているではないか。 こんなに踏み固められた道でも、変わってしまうのかな。ま、それはともかく肝心の富士山が見えない。富士山や他の山が見えないと、何の展望台か判らない。 展望台から30分位登った所くらいから、トウゴクミツバツツジとシロヤシオがチラホラと見えてきた。 あ~、やっと目的のシロヤシオが暫くぶりに見られるぞ、と心が逸る。しかし、足は逆にドンドン遅くなる。 これで晴れていれば、シロヤシオもトウゴクミツバツツジも青空に映えた写真が撮れるのに、残念だが仕方が無い。 9:15ごろ石棚山との分岐を過ぎると、バイケイソウの中の木道を進む。 昔、最初にここを通った時には、大木がみんな枯れていて、酸性雨の性だと言われていたが、今では枯れた木も無くなり、見事に復活している。 9:39ごろ檜洞丸山頂に到着。雲のせいで景色は全く見えない。町中だったら大問題になるだろうが、ここは、1600mの山の上、だれもマスクもせず各々陣取りして食事をしている。 40分位で昼食休憩を済ませ、犬越路に向かって下山を開始する。 なんとなくだが、こちらの登山道の方がシロヤシオもツツジも綺麗に咲いている様な気がするが、陽の当たる加減かもしれない。 どうも近頃は下山の方がキツくなってきていて、ズルッと足を滑らせるから、下山中ずっと緊張しっぱなしなので、下山道も長く感じてしまう。 2019年5月の連休中に、神ノ川ヒュッテから犬越路経由でコイワザクラを探しに檜洞丸に登ったが、同じ5月で初旬と下旬の違いで、全くコイワザクラの跡形もなくなっている。花を探すのは、難しい。 12:35ごろ犬越路に到着。みんなベンチに座って休んでいる。前回歩いた神ノ川ヒュッテへ通じる登山道は、今現在、台風後の崖崩れの影響で通行止め、と書いてあった。 足が遅いし、あまり長く休むと足首の古傷が痛むのでチョット休んで、出発する。 用木沢出合の手前で徒渉箇所があり、水量が少し多かったが何とか濡れないで渡れた。 用木沢出合から車道に出て、暫く車道歩きをして駐車場に到着したのは、14:32ごろでした。 車に戻って、家に電話をかけ、今日の仕事は無いとの事なので、一般道で帰る事にした。 |