針ノ木岳
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マップ のろのろハイク(針木岳編)

登山日       2015年8月5日

針木岳標高    2821m

歩行距離      12.7Km
              
累積標高差     1589m
               
登山口        長野県大町市

駐車場        扇沢大町無料駐車場

車中泊所       扇沢大町無料駐車場
扇沢 登山口
扇沢作業道路手前、登山届け提出    5:22 作業道を数回横断後、広場から登山道に  5:48
赤沢 大沢小屋
赤沢を渡り対岸に取り付く     6:32 大沢小屋の前を通過     6:39
雪渓スタート 雪渓30分後
針ノ木大雪渓のスタート地点   7:04 雪渓をスタート後30分くらい登った景色
雪渓50分後 雪渓休憩地
50分くらい登った所で振り返る。中央が爺ヶ岳 雪渓途中の岩の休憩地      8:20
雪渓終わり 赤沢岳
雪渓登坂を終わり登山道に出る   8:43   赤沢岳、鳴沢岳方面を望む
遠くに針ノ木峠 九十九折れ
雪渓の頂点に標識らしき物が見えた   9:40 最後の九十九折が厳しい登りだ
針ノ木峠 針ノ木岳方面
針ノ木峠に到着     10:06 針ノ木小屋の先に針ノ木岳、もう少し頑張らねば!
蓮華岳 登山道
眼下に針ノ木小屋、奥の蓮華岳を望む 岩がゴロゴロした登山道を登っていく
山頂が 山頂
針ノ木岳山頂が見えてきた    11:19 針ノ木岳山頂     11:36
スバリ岳 黒部湖
山頂からスバリ岳方面を望む 山頂から黒四ダムを見下ろす。ダムの堰堤も見える
ウスユキソウ ミヤマダイコンソウ
ウスユキソウ ミヤマダイコンソウ
ヨツバシオガマ イワギキョウ
ヨツバシオガマ イワギキョウ
ミヤマホツツジ エゾシオガマ
ミヤマホツツジ エゾシオガマ
ミソガワソウ アオオツガザクラ
ミソガワソウ アオノツガザクラ
アキノキリンソウ ウサギギク
アキノキリンソウ ウサギギク
ダイモンジソウ カラマツソウ
ダイモンジソウ カラマツソウ
クロユリ ニッコウキスゲ
クロユリ ニッコウキスゲ
キヌガサソウ タマガワホトトギス
ここのキヌガサソウの花は大きい タマガワホトトギス

 

8月5日の定休日の周辺の山の天気予報は、ほぼ良好である。日帰りで登れる山を探した結果、扇沢から登る「針ノ木岳」にしました。
前回に登った「爺ヶ岳」と同じ位の時間、道路で4日23時前に扇沢大町無料駐車場に到着。前回に比べ多くの車で駐車場が満杯状態である。
針ノ木岳への登山予定時間は約6時間なので、5時過ぎには出発できるようにタイマーをかけて眠る。

5日の5時過ぎに朝食を済ませ身支度をして駐車場を出発する。扇沢ターミナル左側にある作業用道路横にある登山相談所で登山届けを記入提出し、その横にある登山道口に進む。
何回か舗装道を横断しながら進むと、大きな広場に出る。ここから本格的に登山道の始まりです。狭い登山道が続くが花も目に入ってきた。今回は針ノ木岳へのピストンなので花の撮影は下山じにゆっくり撮ることにして、少しでも早い時間に山頂到着を目指すことにする。
狭い登山道を歩いているうちに、うっかり左側の空沢の藪に足を滑らせて転倒をしてしまった。

6:32頃、赤沢の沢を渡る。水量は少ないので問題なく対岸に渡ることができた。その後、黙々と進んでいると「大沢小屋」が突如左手に現れる。この時点では急登箇所もなく淡々と歩いてきたので休憩なしで先に進む。
7:04ごろ、登山道が切れて、雪渓に出る。いよいよ大雪渓を登ることになった。車には4本と10本爪アイゼンの両方を積んできたが、何となく10本爪をザックに詰め込んで出発してきたのだが、この雪渓なら4本爪でも十分だと感じた。

雪渓を10本爪アイゼンを履き足取りも重くゆっくりと登っていく。こんな時期なので雪渓は白黒まだら模様で、転ぶと汚れそうである。途中でペット飲料を飲もうとしてザックの片方に入れてあったペットボトルが無くなっていることに気づいた。さっき転倒した所で落としてしまったのだろう。小屋で補充すれば良いだろうと思い登りを再開。
黙々と足下を見ながら3~40分くらい登っていた頃、ふと顔を上げると少し上を登っていた登山者が見えなくなっているではないか。え、そんなに登るペースが遅いのかなと、ちょっと心配になった。
そこで良~く雪渓を見つめると雪渓が大きく膨らんでいて、その先は見えにくい形状になっていることに気づいた。その膨らみにたどり着くと先ほどのメンバーが同じくらいの距離で先を歩いていました。

雪渓の中間位で振り返ると7月12日に登った爺ヶ岳が真っ正面に見える絶景画像が目に入ってきた。雪渓を登ること1:40分位でやっと左側に登山道が出てきました。ここでアイゼンを外し登山道を登っていくが、かなりの急登でペースが落ちる。
少し登ったところでふと気がついたのは、アイゼンだけでも何処かに置いていけば、ちょっただけでも楽が出来るだろうと置いていくことにした。
隠し場所はいくらでもあるが、帰りに自分が見つけられなければ大変なことになってしまうので、登山道脇の小枝に赤テープの目印を括り付けて出発。ちょっとだけ楽になった。
ちょうどこの場所で綺麗な水が流れ落ちている事に気づき、空きペットに冷たい水を補充した。一安心である。

九十九折の登山道が下から確認できる頃、雪渓の上に黄色の木柱が見えてきた。多分あれが針ノ木峠だろうなと思いながら最後の急登をヒィーヒィー言いながら進む。
10:06ごろ針ノ木峠に到着。小屋の前で小休憩をして針木岳に向かう。小屋からすぐに急登が始まるが少しの我慢。その後は岩場の連続となり、岩にかかれたペンキマークを頼りに進んでいく。花も沢山咲いているが雲の流れが気になるので、そのまま山頂を目指して登っていく。

11:36ごろ、やっと山頂に到着。スバリ岳の方を見るとゴツゴツとした山容が雲の流れの合間から見える。この先は、少し大変な登山道のようである。
山頂では、誰もいない黒四ダムが良く見下ろせる場所に陣取り昼食にする。黒部湖の右端にダムの堰堤が少しだけ見え、遊覧船の航跡を見ながらの至福の時間です。
ちょっと疲れたし眠くなったので、シートの上に寝ころび目を閉じる。

12:20ごろ、顔に冷たいものが落ちてきた。どうも雲行きが良くない。雨が降ってくるかもしれないと身支度をした頃、スバリ岳の方からご夫妻が登ってきた。新越山荘を出発して針ノ木小屋で泊まるそうだ。この尾根歩きはちょっと大変だったそうです。
さて、こちらは花を撮影しながら下山を始める。ところが30分位下山をした頃から雷鳴が聞こえ雨が降ってきた。急いで雨具を着るが、カメラを水に濡らすとトラブルになるので、まだまだ花は咲いているのだろうが諦めてひたすら下山をする。

針ノ木小屋に到着した頃には雨も上がり雨具をザックに入れ、下山を続ける。山頂付近の花をゆっくり撮れなかったのは残念でした。雪渓までの登山道にも少し咲いていたので撮影しながら下る。
途中、置いてきたアイゼンを拾って雪渓を下る。雪渓を下る時には10本爪の威力はたいしたもので、なんの恐怖感もなくサクサクと下っていく事が出来る。一番効率良く雪渓を上るには4本爪、下りには10本爪にするのが良さそうだが両方ザックに入れて歩くにはつらいですね。

そんなんでサクサク下っていき、そろそろ雪渓が終わりそうな場所で若者2人組に追いつく。そこで下山道の取付き場所を聞かれ、そうだ何処だっけと周りを良く見ると、雪渓にベンガラがあり左側の土手に小さな「鯉のぼり」を見つけた。
「あの鯉のぼりがある所が登山道では?」と自分がそこに向かい取付きに登り、アイゼンを外す。

その後も花を撮影しながら転倒した場所も思い出しながら下っていく。大沢小屋では多くの方が休んでいたが多分宿泊する方々でしょうね。
転倒した場所をついに探しました。そしてペットボトルを回収したが他にも良く転倒する所なんでしょうね、サングラスも落ちてました。

登り始めに見つけた「タマガワホトトギス」を撮影している頃から雨が降ってきた。後30位で駐車場なので雨具は上着だけで済ませたのですがドンドン雨が強くなり、ついにズボンの雨具を履く事が出来なくなってしまった。
ズボンも登山靴もぐっしょりになりながら、駐車場に17:00ごろ到着。上下の下着は着替えたのですがズボンは持ってこなかったので、タオルを掛けた状態で車を運転して帰宅する羽目になりました。

 

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